2007年12月14日金曜日

ミッチェル・リポート

本業が忙しいので,当該報告書を読むことは諦め,仕事をしながら記者会見を聞いて済ませる事に.結局,法的拘束力を全く持たない調査だったので,現役選手は当該調査を無視する形で対応,よって彼等自身から事情聴取することはできず,よって,搦め手から攻めた模様.例えば,薬物の消費者であるMLB選手ではなく,供給側であるトレーナー等からの情報・証拠を積み重ねて全体像に迫るという形.よって,既に薬物提供のからくりが世間に露呈しているNYヤンキーズが槍玉に挙げられることになってしまった.よって,世間に知られていない供給路上にいた選手は当該報告書の名簿からすり抜けられたことになる.ダンマリを決めている薬物使用選手連中が仲間割れに至り,曝露合戦になれば,より実態が明らかになるだろうが,今のところ,その様な泥仕合になる様相は見られない.引退線上の選手は全面否定で逃げ切ろうとするだろうし(ロジャー・クレメンス),現役続行の選手(アンディ・ペティット)は,今シーズン当初薬物使用がばれたNEペイトリオッツの選手のように,常套言い訳(ケガ回復促進のために判断を誤った)でファン・メディア・業界の許しを乞うだろう.

13日木曜日午後の同報告書公開記者会見以前,boston.comのレッド・ソックス関係板あたりでは,RS現役・元現役の選手名が堂々と貼り付けられていた.蓋を開けてみると,噂のRS現役・元選手は見当たらず,同報告書中,NYヤンキーズの選手絡みの情報濃度が濃かったので,彼等がスキャンダル好きのメディアの注目を浴びる羽目に.ESPNの見出しも,当初はクレメンス・ペティットしか並べていなかったが,その後PC的に,元RSのガニエを追加したのには笑ってしまった.

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